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干し芋が、文化庁の「100年フード」に選ばれていることを知っていますか? 100年フードは、世代を超えて受け継がれてきた食文化を残していくための取り組みです。干し芋はどの部門で、いつ認定されたのか。どの地域の、どんな歴史が評価されたのか。文化庁と農林水産省のページで確かめました。
この記事では、文化庁「地方別100年フード一覧(茨城県)」「100年フードデータベース(ほしいも)」、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑 干し芋(ほしいも)」の文化庁「茨城県 地方別100年フード一覧」、文化庁「100年フードデータベース ほしいも」、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑 干し芋(ほしいも)」をもとに、干し芋と文化庁の「100年フード」について5つのポイントで整理します。後半の、100年フードの干し芋を味わうときの楽しみ方は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で文化庁「地方別100年フード一覧(茨城県)」「100年フードデータベース(ほしいも)」、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑 干し芋(ほしいも)」に掲載されている内容をもとにしています。この記事は、文化庁の「100年フード」のページ(茨城県の一覧と、ほしいものデータベース)と、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」の干し芋のページ(2026年10月24日に確認)をもとにしています。生産量や品種、出荷時期などは年によって変わることがあります。購入するときは、商品の表示も確かめてください。
100年フードとは?
取り組み
文化庁は、世代を超えて受け継がれてきた地域の食文化を「100年フード」として認定し、未来へ残していく取り組みをしています。
3つの部門
100年フードには、伝統部門、近代部門、未来部門の3つがあります。
近代部門
文化庁の一覧では、近代部門は「明治・大正に生み出された食文化」と書かれています。
干し芋の場合
茨城県の「ほしいも」は、令和3年度に近代部門で認定されています。
干し芋と100年フード 5つの要点
1. 令和3年度に認定
近代部門での認定です。
2. 伝わったのは明治後半
茨城県に伝わった時期です。
3. 主な地域は3つ
ひたちなか市・東海村・那珂市です。
4. 土と潮風が支えた
水はけの良い土と潮風です。
5. 協議会が受け継ぐ
三ツ星と品評会の事業です。
5つのポイント早見表
| ポイント | 文化庁「地方別100年フード一覧(茨城県)」「100年フードデータベース(ほしいも)」、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑 干し芋(ほしいも)」の案内 |
|---|---|
| 令和3年度に認定 | 認定 |
| 伝わったのは明治後半 | 歴史 |
| 主な地域は3つ | 地域 |
| 土と潮風が支えた | 風土 |
| 協議会が受け継ぐ | 継承 |
文化庁のデータベースに書かれていること
見方
発祥は江戸時代、茨城県に伝わったのは明治時代後半と、時期が二つに分けて書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 都道府県名 | 茨城県 |
| 100年フード名 | ほしいも |
| 認定部門 | 近代部門 |
| 発祥時期 | 記録あり・江戸時代 |
| 主な伝承地域 | 茨城県ひたちなか市(明治時代後半~) |
| 食材 | さつまいも |
| 道具 | つき台(ピアノ線を張った裁断機) |
静岡で始まり、茨城へ
江戸時代の静岡
文化庁のデータベースでは、ほしいも製造の歴史は江戸時代に現在の静岡県で始まったと書かれています。
煮切り干し
農林水産省の図鑑では、栗林庄蔵という人が、さつまいもを煮て薄く切って干す「煮切り干し法」を考えたのが始まりと言われると紹介されています。
茨城へ
茨城県に伝わったのは明治時代後半です。およそ100年前に、湊町(現在のひたちなか市)のせんべい屋・湯浅藤七などが製造を始めたと伝えられています。
副業から産地へ
その後、農業や漁業に関わる人たちの副業として定着し、製造が広がっていったとされています。
産地を支えた土と気候
土
文化庁の説明では、サツマイモの生育に適した、水はけの良い砂地を含んだ土壌が挙げられています。
潮風
ほしいも作りに適した、ミネラルを含んだ潮風も理由の一つとされています。
冬の晴れ
農林水産省の図鑑では、寒暖差の大きい気候や、冬に晴れの日が長く続くことも、干し芋づくりに向いていると書かれています。
出荷時期
海から吹く強い風を使って干すため、主な出荷時期は11月から3月中旬までが一般的だと紹介されています。
作り方と道具「つき台」
工程
サツマイモを蒸して皮をむき、スライスして乾燥させます。
つき台
スライスには、ピアノ線を張った「つき台」という裁断機を使うと書かれています。
干し方の変化
以前は天日干しでしたが、機械乾燥機を使う人が増えてきているとされています。
形
農林水産省の図鑑では、丸ごと干す丸干し、薄く切って干す平干し、スティックタイプの角切りなどが紹介されています。
受け継がれている品種
伝統的な品種
文化庁の一覧では、たまゆたか、いずみが伝統的な品種として挙げられています。
甘みの強い品種
紅はるかは、強い甘みが特徴の品種として紹介されています。
産地ならでは
100年続く産地ならではの、多くの品種が製造されていると書かれています。
食べ比べ
品種名が書かれた商品を選ぶと、色や甘さの違いを比べやすくなります。
ほしいも協議会の取り組み
三ツ星生産者認証
ひたちなか・東海・那珂ほしいも協議会は、生産履歴の記帳、衛生加工の実践、適正品質表示の3項目を満たした生産者を認定する制度を設けています。
品評会
産地の発展や品質・知名度の向上、生産者の技術を高めることを目的に、毎年「ほしいも品評会」を開いていると書かれています。
家庭と学校
農林水産省の図鑑では、家庭で作られているほか、学校給食での提供や作業体験も行われていると紹介されています。
ほしいも神社
2019年には、阿字ヶ浦の堀出神社の境内に「ほしいも神社」が建てられたと紹介されています。
茨城に広めた人たち
照沼勘太郎
農林水産省の図鑑では、静岡県沖で遭難した照沼勘太郎が、静岡県で目にした干し芋を茨城県で作り始めたと紹介されています。
湯浅藤七と小池吉兵衛
那珂湊(現在のひたちなか市)でせんべい屋を営んでいた湯浅藤七や小池吉兵衛が製造販売を始めたことで、生産量が増えたと言われています。
吉兵衛の胸像
阿字ヶ浦の堀出神社には、干し芋を広めた人物として吉兵衛の胸像があると書かれています。
「言われている」
これらの話は「言われている」「伝えられている」と紹介されているものです。年や人物の細かい点は、地元の資料もあわせて確かめると安心です。
図鑑で紹介されている食べ方
そのまま
素朴な甘さとほっくりした食感で、そのまま食べても満足感があると書かれています。
あぶる
トースターなどで軽くあぶって食べる方法が紹介されています。
料理に
かき揚げにしたり、バターで炒めたりする食べ方もあります。
お菓子に
パウンドケーキやシフォンケーキの生地に入れるアレンジも紹介されています。
作り方
干し芋を食べやすく切り、溶かしたバターで炒めて、仕上げにしょうゆをまわしかけます。
| バター醤油炒めの材料 | 分量 |
|---|---|
| 干し芋 | 2枚 |
| バター | 10g |
| しょうゆ | 小さじ1 |
茨城県のほかの100年フード
笠間の栗菓子
文化庁の茨城県の一覧には、笠間市の「笠間の栗菓子」も載っています。
栗菓子の例
栗ごはんや渋皮煮のほか、モンブラン、栗羊羹、焼き栗、栗おこわなど、さまざまな栗菓子があると紹介されています。
一覧で探す
文化庁のページでは、都道府県別や名前別に100年フードを探せます。干し芋と一緒に、地元の食文化を調べてみるのも楽しいですね。
干し芋を選ぶときの表示の見方
原料原産地
茨城県産かどうかは、原料原産地や製造者の表示で確かめられます。
品種
品種名が書かれている商品なら、たまゆたか、いずみ、紅はるかなどを選べます。
形
平干し、丸干し、角切りのどれかを、商品名や写真で確かめましょう。
原材料
さつまいもだけで作られているかは、原材料名の欄で確かめられます。
100年フードの干し芋を味わうときの楽しみ方
ここからは、文化庁「地方別100年フード一覧(茨城県)」「100年フードデータベース(ほしいも)」、農林水産省「にっぽん伝統食図鑑 干し芋(ほしいも)」の案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、文化庁と農林水産省のページをもとにした楽しみ方の例です。
産地を見る
表示で、ひたちなか市・東海村・那珂市など、産地を確かめてみます。
品種を見る
たまゆたか、いずみ、紅はるかなど、品種名を比べてみます。
形を選ぶ
平干し、丸干し、角切りの食感の違いを楽しみます。
季節を知る
主な出荷時期の11月から3月中旬を目安に、新しい季節の干し芋を探してみます。
よくある質問
100年フードに認定されたのはいつ?
令和3年度です。
どの部門?
近代部門(明治・大正に生み出された食文化)です。
干し芋の発祥はどこ?
文化庁のデータベースでは、江戸時代に現在の静岡県で始まったと書かれています。
茨城県のどこで作られている?
主にひたちなか市、東海村、那珂市です。
100年フードはどこで調べられる?
文化庁のページで、都道府県別や名前別の一覧から探せます。
砂糖は使っている?
農林水産省の図鑑では、砂糖や添加物は使っていないと書かれています。商品ごとに原材料の表示も確かめてください。
主な出荷時期は?
農林水産省の図鑑では、11月から3月中旬までが一般的と書かれています。
つき台とは?
ピアノ線を張った裁断機で、蒸したサツマイモをスライスするのに使います。
干し芋は、100年先へつなぐ茨城の食文化
文化庁によると、茨城県の「ほしいも」は令和3年度に100年フードの近代部門で認定されました。江戸時代に静岡県で始まり、明治時代後半に茨城県へ伝わった干し芋は、水はけの良い土と潮風に支えられて広がりました。産地や品種を確かめながら、味わってみてください。